yuru:go が大切にしている3つのこと

1 楽に動けるところを一緒に探っていく

ピラティスは簡単にいうと体幹(インナーマッスル)の筋トレを行うものですが、このインナーマッスルがうまく使えない状態でエクササイズを行うと、アウターをたくさん使ってしまうことになり、エクササイズがきついものになってしまいます。 そして、一度アウターが入るとインナーが使いにくくなったり、たくさんレッスンに通ってがんばってもインナーの使い方がずっとわからないままだったり。「インナーを使いましょう」と言われても、どうやってインナーを使うのかわからない。なんかピラティスに行ったら首が痛くなった、肩が痛くなった。こんな声も時々聞きます。私にも経験があります。 本来、ピラティスでは変な痛みが残るようなエクササイズを目的としていないので、痛みが出ているということはどこか力みすぎてアウターを使っていたり、本来の目的とは違うことをしている、ということになります。 ですが、体のつながりを感じながら動いたり、イメージや感覚の力を借りて意識の仕方を変えると思っていたよりも楽にできるようになりインナーが自然と入るようになったりします。私自身も体験した、声かけによって動きが変化しインナーが楽に入るようになったという経験を生かして、一緒に動きを探っていけるようなその人それぞれに合わせたお声かけやレッスンの進め方を心がけていきます。

2  「イメージすること」にも力を借りる

疲れている時に深く呼吸したほうがいいとアドバイスをもらったとして、そうしたほうがいいのはわかるんだけどどうしても浅い呼吸になって緊張が抜けない。 「何秒で吸って何秒で吐く」というやり方を聞いてやってみたけど、つい今の心配ごとに気を取られ、気づけばまた元に戻って呼吸がうまくできなくなってしまった。
そんな時にこんな言葉だとどうでしょうか?

・息を吸うときに鼻毛のフィルターを通して新鮮な空気を肺に送り込み、
・吐くときはみずみずしい洞窟のような喉の奥を通って空気が出ていき、
・内側から肺が広がるのを感じて息を吸って、

と具体的に体の中をイメージするような言葉だったり、または、

・旅先で早起きして涼しいところで緑がいっぱいの景色をみている感じで息を吸って
・温泉に浸かって「はあぁ〜」っとする感じで息を吐いて

・・・と実際に感じたことのある状況が目に浮かぶような言葉だったり。
最初よりももしかしたらこっちの方が呼吸が深くできるようになっているのではないでしょうか。
こんな風に呼吸のことをどうこう考えなくてもイメージの力を借りることで、自然と呼吸が変化する、ということもあります。
エクササイズで体を動かす時にも同じことが言えます。 伝え方一つで、その動きが難しくなったりやりやすくなったりするものです。 その人によってどんな言葉がしっくりくるかは違うし、日によっても感じ方が変わってくるかもしれません。 なのでセッションの間、私からわかりやすいお声かけや説明につとめることはもちろん、何を考えてどんなことをイメージしたらやりやすくなったかな、そんなことをご自身でも発見できるようなエクササイズを心がけています。

3 体と心は影響しあっている 姿勢や体の動かし方はその人の生きてきた生活や習慣が反映されたとても繊細なものです。体の状態や動きが変化することは、心や脳にも大きく影響を与えるもので、反対に心の状態も体に影響を与えます。施術でゆるんで和らぐこともあれば、時にゆるむことや動きに抵抗を感じることもあるかもしれません。そんな体と心の関係を常に念頭に置き、施術もレッスンも丁寧におこなうことを心がけています。